革素材について 

〜 革素材について 〜
 
□ 革素材のちがい

素材記号
素材名
革種類
表面加工
革 質
なめし材
対キズ
発 色
色 数
AZ
アリゾナ
イタリア本革
粒出し
ふつう
天然素材
つきにくい
ふつう
多い
BT
ビーティー
イタリア本革
スムーズ
しっかり
天然素材
つきやすい
よい
多い
DL
ドラーロ
イタリア本革
型押し
ふつう
天然素材
つきにくい
よい
ふつう
LC
リスシオ
イタリア本革
スムーズ
しっかり
天然素材
つきやすい
ふつう
ふつう
Maine
マイネ
イタリア本革
スムーズ
しっかり
天然素材
つきやすい
よい
ふつう
MB
ミネルバ
イタリア本革
シボ(凹凸)
ふつう
天然素材
つきにくい
ふつう
ふつう
NC
ノブレッサ
ドイツ本革
型押し
ふつう
天然素材
つきにくい
よい
ふつう
Rio
リオ
イタリア本革
スムーズ
しっかり
天然素材
つきやすい
ふつう
ふつう
Noir
ノワール
イタリア本革
スムーズ
やわらか
天然/工業
ふつう
よい
かなり多い
-
合成皮革
イタリア合皮
型押し
やわらか
天然/工業
つきにくい
ふつう
ふつう
-
新合成皮革
イタリア合皮
型押し
やわらか
天然/工業
つきにくい
ふつう
ふつう
SL
ソフトレザー
イタリア合皮
シボ(凹凸)
やわらか
天然/工業
つきにくい
ふつう
ふつう


□ 革素材の詳細

 

AZ(アリゾナ)

イタリア産の植物タンニン鞣しの革で、牛脂や魚脂などを独自にブレンドした脂を加えてあるため、独特の味があります。

吟面(ぎんめん)は粒出し加工を施して、革本来の風合いを引き出しました。手作業による染色は、とてもナチュラルで落ち着いた発色になっています。吟面は半光沢のツヤ感があり、革質はハリがありながら、とてもしなやかです。


BT(ビーティー)

古典的な鞣し染めの製法でたっぷりの加脂を施した素材は、手に吸い付くような潤いを湛える質感で吟面はガラス質のぬめり感を感じさせます。

繊維密度が高いためコシが強く堅いのも特徴のひとつです。平均2.8mm厚で輸入された素材は、肉厚な漉きをかけ素材感を強調した品に向いています。

フルタンニン素材としては他素材にない発色性の高さが特徴です。色によっては独自の製法で染料とわずかの顔料を加えることにより、革素材とは思えぬ色相を呈しています。

吟面は極めてスムースに仕上げてあります。小傷が付きやすい素材なので、爪傷などにご注意下さい。

使い込むほどに深みを増した色調になり、艶・光沢感で他に類を見ないほど変化します。使用環境によって明色のものは褪色するケースと濃暗色に変化するケースに別れます。






DL(ドラーロ)


天然素材のタンニン鞣し革を型押し、さらに特別な加工を施して仕上げました。革本来の自然で素朴な表情と透明感のある美しさを持ち合わせています

スムースなヌメ革と比べて、爪傷などはつきにくく、革らしさと美しさを持ち合わせているため、唯一無二の個性ある表情を醸し出します。天然皮革素材ならではの経年変化を楽しむことができ、使い込むほどに艶が上がり、色濃く変化していきます。

また、イタリアらしいナチュラル感溢れる色使いも秀逸です。堅牢かつ可塑性に富む革質で、十二分に油分が含まれていますので、日常のメンテナンスは乾拭きのみで問題ありません。


LC(リスシオ)

Liscio(リスシオ)はイタリア語で「滑らか」という意味があります。その名の通り吟面はスムースな仕上げで渋なめし独特のしっとりとした深みを醸し出しています。イタリア植物タンニンなめし協会が認める古典的な渋なめしの製法の中でも、牛脂をメインとした8世紀頃から伝わる「バケッタ製法」で作られた革素材です。

 

この伝統のヌメ革を鞣すのは、トスカーナ州ポンテ・ア・エゴラにある「バダラッシィ・カルロ社」です。革らしい革作りのために気の遠くなる時間をかけ、こだわりのレシピを使用する明確なコンセプトに基づいて染め鞣しをしている希少なタンナーです。

 

自然素材の味を生かす薄化粧仕上げのため生前の傷やトラ(首部分のシワ)などは隠れにくい反面、使い込むほどに艶と味の増す風合いは革を知る識者にとっては風格のある上質素材の証です。






Maine(マイネ)


天植物性タンニンなめし革では不可能と言われていたパステルカラーを実現させた革新的なシリーズです。

ショルダー部分を使用し、油脂分は少なめに、ツヤを抑えた質感で柔軟性に優れています。

タンナーは創業100年以上も前にさかのぼり、代々伝統的な鞣し製法を引き継ぐ名門です。

経年変化が他のヌメ革に比べても早く、最初のセミマットな銀面は、どんどんとツヤが増してゆき、 使いこむほどに味わいが深くなる天然皮革です。

型押し革や合成皮革となことなる無二のエイジングを楽しめる魅力的な素材です。

 


MB(ミネルバ。ボックス)

ミネルバ・ボックスは、フランスで育ったカウを原皮に、トスカーナ州に8世紀頃から伝わる伝統製法 「バケッタ製法」で作られた素材です。トスカーナ州ポンテ・ア・エゴラにあるタンナー「バダラッシィ・カルロ社」で丁寧に作られています。 ミネルバ・ボックスは、タンニン(渋)鞣し+染料仕上げのショルダー革です。

栗の木などから採取される植物タンニンを鞣し剤として使用し、時間をかけてゆっくりと鞣します。 近代的なクロム鞣しに比べるとコストは高くなりますが、公害面ではより問題が少ない製法と言えます。また染色には染料仕上げを施してありますので、牛革の自然で素朴な表情が保たれています。

ドライドラムで革をほぐすことにより革質に柔軟性を持たせ、吟面に「シボ」と呼ばれる凹凸が現れ表情豊かになります。部位による革質差により斑(フ)の違いがあり世界にひとつだけの味わいのある表情を楽しむことができる素材です。

薄化粧ですので、革の表面の小さな傷やシワが隠れにくく、またデリケートなため爪傷が付きやすいという特徴がありますが、指で撫でることですぐにキズが隠れます。経年変化による艶具合や風合いの深まりも短期間の内にお楽しみいただくことができます。





NC(ノブレッサカーフ)

1864年創業でカーフ専門のクロム鞣し技術と伝統を持つドイツのタンナーは、原皮に対しても強いこだわりを持ち、牛の飼料にまで厳しい選択眼を光らせ素材作りをしています。

ノブレッサは上質な原料を使い伝統の技術力で鞣した最上の革に型押しを施したカーフスキンです。その高度な技術と品質だけでなく環境に配慮した優良タンナーでもあるため、ヨーロッパで高い評価を得ています。

ドイツならではの重厚な上質感と鮮やかな色使いは秀逸で、艶と色合いが増し、味の深まりをお楽しみいただけます。

きめの細かい型押し革は、さらりとした手触りで、汗ばみがちな夏場でも使いやすい素材です。ヌメ革に比べて、経年変化は少ないものの、水ジミやアタリ傷の心配が少ないのも特徴です。


Rio(リオ)

イタリアンオイルドレザー/Rioは革鞣しと染色の技術で世界的に定評のあるイタリアの一流タンナーで鞣されたスムースなオイルドレザー素材で、イタリア産のオイルドレザーの中では一番オーソドックスな素材のひとつです。

染め・ナメシの段階で染料を芯まで染み込ませた植物性フルタンニンの仕上げで初めは乾いた手触りですが、タップリのオイルが加脂されているので使い込むほどに独特の艶と風合いを醸し出します。顔料などを一切使用しないので刻一刻と表情が変わっていきます。

傷を隠すための型押しや、ただきれいな色を出すために表面を顔料で「塗装」した革とは比べものにならない本物の素材達です。生きている革だからこそ深い味わいがでます、お名入れの刻印も鮮明にくっきりと入ります。
 




 





Noir(ノワール)

Colorful Chrome Leather / Noir(ノワール)は、季節ごとの流行色からチョイスされたカラフル・レザーは幅広い年代層の共感を得ています。

衣料革をベースにした軽く丈夫なクローム鞣しで折りジワも気にならない柔軟性があります。コットンの裏地を使うことでソフトな風合いに仕上げました。

流行を捉えた発色の良いカラーが特徴です。クローム鞣しのためロットによる色のフレはほとんどなく、いつでもほぼ同じ色合いでお届けすることができます。


鞣し法の違いからフルタンニン鞣し素材のように激しい変化で味わいが深まることはありませんが、お使いいただくうちに徐々に艶が出てしっとりと手に馴染んできます。爪傷も付きにくく永年ご使用いただけるリーズナブルな素材です。



合成皮革

イタリア生まれの上質な型押し加工の合皮で、独特な艶があり落ち着いた大人の雰囲気を演出してくれます。

 

傷つきにくく、扱いやすい合皮素材で、型押しは目が細かく、主張しすぎない上品な仕上げになっています。

 




新合成皮革

新合成皮革は欧州の厳しい環境保全基準をクリアした、イタリア製の高品位なポリウレタン製合成皮革を使用しております。

穏やかな発色とシボ付きのヌメ革のような風合いが魅力の落ち着いた雰囲気の素材です。

 

傷つきにくく、扱いやすい合皮素材で、上品な仕上げになっています。




Genuine Leather / ソフトレザー(SL)

Genuine Leather / ソフトレザー(SL)は、「柔らかくふっくら」をテーマとした本牛革素材です。 革表面はシボ(浅い凹凸のある)仕上げで、ほどよく張りもあり、丈夫で長持ちする仕様になっています。

長くご使用になるうち、さらに革質が柔らかくなり、より手に馴染むようになります。 半艶の質感で落ち着いた風合いの厳選素材です。

ちなみにGenuine Leatherの訳は『正真正銘の革』すなわち『本革』であることを示しています。




 
□ その他の革素材の詳細


Bulgaro(ブルガロ)は、従来から人気のあったIOL(イタリアン・オイルド・レザー)後継素材として、今後いろいろな商品に展開されていきます。ミネルバ・ボックスと同様にイタリアのサンタクローチェ地方古来のバケッタ製法を用いて、丹念に手鞣し・手染めで仕上げた高濃度オイルドレザーです。ミネルバ・ボックスとは違い、ブルガロはシュリンク加工は施さずに、なめらかな吟面(革の表面)を活かした素材となっています。

素材の下地は中央ヨーロッパのアルプス地方で育ったステアを原皮とし、ISO(国際規格)を取得した鞣し業者によって牛脚油がたっぷり加脂された厳選素材です。油が浸透しにくいため、加工には気の遠くなるような時間を必要としますが、反面、オイルが抜けにくい分、使い込むほどに良質の革だけが持つ独特の色艶・風合いが出てくるのが特長です。

鞣しには、自然素材の植物性タンニン(柿の渋のようなもの) が使用されておりますので、化学薬品のクロム剤を使ったものと違い、肌の弱い方にも安心してお持ちいただけます。(安価な革にはクロム剤が多く用いられています)

表面はマットなようでいて、いざ触れてみると潤いを感じます。想像以上、見た目以上、手触り以上にたっぷりとオイルが加脂させれていますので、使用していて付いた小さな傷なら、革用お手入れブラシや柔らかな布で軽く摩擦するだけで、すぐに目立たなくなるのも特長のひとつです。

 

ソフト・タンド・レザーはクロム・タンド・レザーよりしなやかな風合いに仕上げた素材です。イタリアン・オイルド・レザーやブッテーロ、ミネルバ・ボックスなどのフルタンニンでなめしたヌメ系の素材とは違う傾向の素材ですが、柔らかすぎずまた硬すぎない、本の厚みに柔軟に対応し読書時のフィット感をお約束するしなやかな手触りの厳選素材です。ブックカバーのためだけに鞣し染め上げました。
  

IOL(イタリアン・オイルド・レザー)素材は革鞣しと染色の技術で世界的に定評のあるイタリアの一流タンナーで鞣されたスムースなオイルドレザー素材です。イタリア産のオイルドレザーの中では一番オーソドックスな素材のひとつです。

染め・鞣しの段階で染料を芯まで染み込ませ、初めは乾いた手触りですが、タップリのオイルが加脂されているので使い込むほどに独特の艶と風合いを醸し出します。鞣しには、自然素材の植物性タンニン(柿の渋のようなもの) が使用されておりますので、化学薬品のクロム剤を使ったものと違い、肌の弱い方にも安心してお持ちいただけます。(安価な革にはクロム剤が多く用いられています)

傷を隠すための型押しや、ただきれいな色を出すために表面を顔料で「塗装」した革とは比べものにならない本物の素材です。長い年月、本物の革のよさ・味わいをお楽しみいただくことが出来ます。また、お名入れの刻印も鮮明にくっきりと入ります。


ドイツヌメは、ステアレザー(生後3〜6ヶ月の間に去勢された牡牛)を原材料としています。自然の風合いを味として残すために植物タンニン(渋)を高純度に精製しその溶液を用いて鞣した堅牢で耐久性に富む革素材です。

下地レベルの高いドイツで仕上げられたフルタンニンの本ヌメ素材は、フランスのブランドメーカーによるセレクションにも選ばれた価値ある素材です。

100%植物性フルタンニン槽に何週間も漬け込まれた上質な下地は染料も入っていないため陽の光や手の脂、室内の明かりなどでも徐々に飴色に灼けていきます。オーナーの方の取扱方一つで独特の艶と風合いを深めていく、晒した「無色」で生きている素材です。

傷を隠すための型押しや、ただきれいな色を出すために表面を顔料で「塗装」した革とは比べものにならない本物の素材達です。生きている革だからこそ深い味わいがでます、お名入れの刻印も鮮明にくっきりと入ります。
 

コードバンは、フランス産馬革を輸入し、原皮から仕上げまで一貫して製作する姫路のタンナーで作られた高級素材です。

馬革の中でも、特に厚く繊維密度の高い尻後部の皮革を仕上げたものがコードバンと呼ばれます。古くはスペインのコルドバ地方で生産される毛穴の目立たず、なめらかな吟面を持つツヤのある山羊革を指していました。コードバン調の山羊革がスペイン以外の国々でも作られるようになり、いつの間にか山羊革に極めて似た革をコードバン・レザーと呼ぶようになりました。

現代のコードバンは、馬の尻後部の光線に密度の、厚い部分を植物性タンニン(渋)で十分に鞣し、天然油脂と染料・顔料で仕上げた革を指します。

鞣したあとにオモテ革を漉き、肉側をヌバックのように吟面に細かいヤスリをかけて染色・加脂の加工後、顔料を塗り込み手磨きをかけます。その後さらに加脂をしてグレージング加工で仕上げていきます。